天皇賞・春~淀の地で息を吹き返す~
天皇賞春が行われる京都競馬場
この地では様々な波乱が生まれている。
京都競馬場に波乱はつきものである。
2009年のエリザベス女王杯
クイーンスプマンテとテイエムプリキュアが大逃げをし
後続のブエナビスタなどを振り切って勝利した。
「これが競馬だ」という名実況とともに
歓声と悲鳴が競馬場を包み込んだ。
2012年 天皇賞・春
ビートブラックがセーフティリードを保ったまま1着でゴール
単勝万馬券の演出
石橋脩のガッツポーズ
こぶしを天高く突き上げた
2017年 天皇賞・春
歴史的名馬キタサンブラックを追い詰めたのは
13番人気の伏兵 カレンミロティック
3番手に控えレースを進め最後にハナ差まで詰め寄った
淀の地での逃げ・先行馬のこじ開けはこのように繰り返されてきた。
いよいよ、この日曜に天皇賞を迎えるのだが
今年はまさにこの手の波乱が起こる可能性があると考えている。
世間はフィエールマンが差し切って勝ったことが最新の記憶
このフィエールマンが今年も出走
鞍上ルメールは天皇賞秋・春・秋と3連覇中
4連覇がかかっているニュースとコロナで持ち切りであり
レース前からフィエールマンが勝つでしょう空気
こういう空気感がありながらも負けていった馬たちは過去に何頭もいる。
この空気感こそ波乱の幕開けとなるのでは?
さて、今回の天皇賞・春
昨年覇者の1番人気フィエールマンが終枠である8枠を引き当てた。
14頭立てだから影響は少ないとされているものの
他の馬より多く走らされることは確定
長距離レースにおいて外を回ることがとても大きなロスに繋がる
2番人気ユーキャンスマイルは主戦騎手の岩田が
先日の落馬事故で戦線離脱
これまで共に歩んできたパートナーとは別のペアで本番に臨む
テン乗りというのは手探りが必要でそんなことをしながらG1は勝てない
3番人気キセキは前走の阪神大賞典で見せた出遅れ
元々出遅れ癖があったキセキ
今回スタート抜群の武豊に鞍上が変わるが正直五分とみる
このように上位人気馬は何らかの不安があり
飛んでもおかしくない理由が揃っている
この京都での大荒れレース発生条件として
・外回りコース
・逃げ先行馬
・内枠
・単騎逃げ
などが挙げられる。
次に指数上位の人気薄馬の紹介
モズベッロ
トーセンカンビーナ
ダンビュライト
エタリオウ
ミッキースワロー
ステッフェリオ
フィエールマンやユーキャンスマイルも高値
今回の推奨馬は
👓ダンビュライト
まず今回単騎逃げが叶いそう、内枠、京都外回りのコース実績
まさに荒レースの立役者になりそうな馬
その反面課題もある 。
それは「気性難」
この馬は親譲りの気性の荒さが目立った。
天皇賞・秋では戸崎を振り落とし放馬
サートゥルナーリアと同様に地下馬道が苦手
また観衆や輸送があると苛立ってしまう
この気性難っぷりには運任せみたいなところがあり
その日の気分によって左右される。
そんな課題をもつダンビュライトであったが
世間には大々的に報じられてないビックニュースがあった
その大スクープの内容は
キ〇タマの切除であった
(最近カバちゃん多め)
レースを荒らす前に自分の気性が荒れてしまってはと心配になった陣営は
とうとうセン馬化計画を実行した
セン馬になることで
気性が落ち着くことや能力が衰えにくくなったりし
競走馬としての寿命を延ばすことが出来る
その反面、デメリットとして
手術後の反動が出て体重激減などが起こり
状態立て直しに時間がかかったり
種牡馬としての馬生は歩めなくなる
後継に任せることも選択はあったが陣営は
この暴君ダンビュライトでタイトルを獲ることを決心したのだろう
ダンビュライトの術後の状態は好調で
去勢効果が早速表れているという。
先週の追切はインディチャンプを振り切るような抜群の走りを見せていた
そのインディチャンプは本調子でないにもかかわらず
マイラーズCを圧勝したのだから
ダンビュライトの状態の良さが相当なものであると受け取れる
今週の調教後馬体重は494Kg
去勢前より増えており手術の影響も少なく済んでいる。
去勢関連とコンディションに関しては申し分ないだろう
次に環境面
今回コロナウィルスによって無観客開催となっている
無観客開催なのだ
これはダンビュライトには追い風である
また去勢前にも好走していた京都競馬場
得意のコースで気性難改善されているのであれば
本来の力を出し切ることが出来る。
天皇賞では長い距離を走るマラソンG1と言われていることから
スタミナ く スピード
という解釈が多いのだが
近走で上がりを使えている(35秒以内)レースの実績も必要とされている
ダンビュライトはスタミナ豊富型ではあるものの
先行して34秒台の脚を使うことが出来ているのも魅力
過去には超高速決着のアルアイン皐月賞の3着馬
アルアインをAJCCにて完封したスピードスターミッキースワローに
同舞台の中山で勝利している実績もダンビュライトにはある。
タフさとスピードがある馬が
気性難という課題を解決
得意コース
単騎逃げもしくはすんなり先行
これだけの条件が揃い現在オッズは7番人気20倍前後
これなら不安点のある人気馬より
絶好舞台絶好調の人気馬を買うっきゃないでしょう。
鞍上の松若風馬はダンビュライトのベストパートナー
3.1.0.2と好成績
何よりこの馬の乗り方を把握しており
ここにきて松若風馬も高松宮記念にて初G1勝利
波に乗っている男にも期待したい
とにかくビートブラックやクイーンスプマンテとまでは言わないが
ある程度のリードを取って競馬できれば
勝ち負けまで十分に期待できるだろう。
そして二番手で進軍するのは
有馬記念推奨馬コンビである
スティッフェリオとエタリオウ
スティッフェリオに関しては
一番ベストはダンビュライトの番手につく
もしくは逃げるの二択
ともに音無同厩舎コンビで仲良く走ってくれれば
かつてのクイーンスプマンテやテイエムプリキュアのように
仲良し逃げ切り作戦が成功する
そして音無先生もご満悦
ここまで見えている
エタリオウに関しては終わった馬感が出されているが
それは見当違い。
近走は不利な展開・馬場などに阻害され
昨年フィエールマンに離されるものの
後方から外々を回されていたことを踏まえればそこまで負けてない
誇張しすぎた大阪杯のスワーヴリチャードみたいな乗り方されてたね。
これでもなんならユーキャンスマイルに先着してるし川田とのセットで8番人気はいくらなんでも落としすぎにみえます
数字上は京都3200mは0.0.0.1となるが
ステイゴールド産駒は歳を重ねるほど成長する特徴があるといわれている
スティッフェリオやエタリオウはこれから!
ここの人気落ちを狙いたい。
トーセンカンビーナは指数は良いので抑えるが出遅れ癖などもあり軸での期待はできない。
ミッキースワローは関西圏での輸送が気がかり。
しかし鞍上横山典弘はこの馬に乗り続けている。
ノリさんが乗り続けている馬は何か見込みのある時。
なんか逃げそうな予感がする。そうなると怖い。
そしてニュースター枠はモズベッロ
いつかのセントライト記念で確信の本命を打つも出遅れ終了
地力がないなんて言われてきたが
しっかり重賞を勝ち上がってこの舞台にたどり着いた
この出遅れ癖が最内だと仇となるがすんなり出れれば強い。
フィエールマンは軸級ですが外枠。
昨年とは違う質のレースになりそうで対応できるか。
キセキはスタートが全て。ここさえクリアすれば。前走あの出遅れ+乱ペースの走りで勝ち馬と0.6まで詰めてるので軽視禁物
ユーキャンスマイルは鞍上替わりがどうでるか。
買い目
👓ダンビュライト 単勝