メガちゃんのお馬生活

〜人気の盲点を狙い撃つ〜

【旅行記】東京府中物語


これは先日
根岸Sを観に東京競馬場に行った時のお話








|第1章 出会い


〜♪


AM6:15

iPhoneのアラームが部屋に鳴り響く





(もう6時か…)



前日まで1泊2日の旅行に出かけていた僕は

夜に帰ってきて

傾向確認とブログの更新に追われ

最後に時計を見た時間はAM4:30



仮眠という名の寝落ちも含め2〜3時間寝られたか程度



旅行の余韻とふざけ倒した反動を残しつつ

身支度をした。



7時には家を飛び出し

僕は競馬仲間 いわば同志と合流した。




いつも現地観戦の時は

昼過ぎくらいに着くように向かうのだが

この日は違う




指定席を確保してもらえた為

朝からの参戦となった




眠い目を擦りながらも

やはり競馬となると

何時であろうがワクワクするものだ



共に競馬場に向かうメンバーは以下


僕と友人

友人のお父さん(優しい)と

その友人の方 Aさん(仮名 痛風持ち)



この4人で東京競馬場へ向かった






Aさん「ギャンブル仲間が増えたなぁ!!!」





開口一番がこの言葉であった。




友人Aさん「指定席で大切なのは見やすい場所だけど、歳を取るとトイレまでの距離も重要なんだよな〜ガハハ」




このように車内では競馬以外の話もしたが

競馬の話を通じて親交を深めたのは事実



競馬は上だろうが下だろうがどの世代とも関われるきっかけにもなる素晴らしいものである



早速競馬の魅力を感じることができ

僕たちは最高のスタートをきった










|第2章 戦いの始まり


コンビニでの買い出しを挟み

東京競馬場には開門前に到着



開門前に来ることは初であり

G1ならまだしも

G3でも列ができていた。



開門ダッシュに向けた第0レースが開幕する。



(すみやかに入れるように回数券を頂いてしまった…)




なぜ開門から来るか理由を聞くと

抽選などのキャンペーンに参加するためとのこと。


この後の大きな流れは

開門

UMACA券売機へダッシュ

引き換えに必要な馬券をUMACAで購入

テントにて抽選券引き換え


※何故UMACAで購入しなくてはならないかというと現金購入の場合はもう30分開始が遅い為である

この間に抽選券が無くなったら元も子もない。



そんな流れを確認しているうちに開門時間を迎えた





係員「開門でーす」




この合図でゲートは開いた





我々は気合いを入れて開門ダッシュに臨む




しかしその気合いとは裏腹に

我々は予想だにしていなかった出来事が起こる











|第3章 事件勃発




開門とともに

我先にと足取りが早くなる周囲の人々


周りは皆ライバル


我々もキャンペーンに参加すべく


券売機に向かおうとした瞬間



ここで事件が起こる








友人Aさんa.k.a.痛風持ち「置いていって構わないから先に行ってくれ!!!」








なんと持病の痛風の為走ることができず

スタート後すぐに失速






あの後退ぶりは

裏開催の京都メイン 

シルクロードSのラブカンプーのようだった







Aさん「俺に構わず先に言ってくれ…」


僕たち「いや!!!でも!!!」


Aさん「でもじゃない!!行くんだよ!!」
「待ってるんだろ…?あいつらが…!」


僕たち「くっ……絶対助けに来るからな!!!」







一瞬の間で僕たちはそんな会話を

交わしたような気がした。



気がしただけである。



そんなやり取りを横目に

友人Aさんと1番親しいはずの友人父は

躊躇なく走り始めた




こちらに背を向け目的地に一直線

その瞳に映るのは


「UMACAの投票機」

ただそれだけである。













|第4章 別れと宿ったひとつの思い


友人A a.k.a.痛風持ち「必ず手に入れてこいよー!」


名作 アルマゲドンで見た気がするシーンの直後




友人父の背中を

僕たち2人も追う



「トイレの近さが重要だ!ガハハ」


なんていう会話をする年代の友人父は

年齢を感じさせないスピードで走る


階段も1段飛ばしで凄まじいスピードで駆け上がっていく。


僕たち2人は何十も上の方の機敏な動きについていくのがやっとであった。




流行中のコロナウィルス対策でマスクをしていたこともあり


低酸素でのトレーニングを課せられているようだった


東京競馬場の階段や坂道のアップダウンを駆け抜ける




短い睡眠時間で


朝早い開門の時間から


低酸素状態でダッシュをしている



思考回路は壊滅的であり


とにかく友人父の背中を追うことしか出来なかった






しかし、思考回路が壊滅的となっていたが


僕自身にひとつの思いが宿った






「自分、朝から何をしてるんだろう?」














|第5章 仲間の思い無駄にしない




ゼェゼェ…



息を切らして辿り着いたのはUMACA投票機


無事に辿り着くことができ列に並んだ


次のミッションは馬券を買うこと。


1000円分の馬券1枚につき

プレゼント抽選券が貰える。



しかし、ここでも安心はできない。


馬券を購入した後


また抽選券の引き換えの為

テントに持っていかなければならない。


なるべくスピーディーに馬券購入をするべく


友人父がUMACAタッチするなど金銭管理をし


友人がパネルを操作し明細を出す




この素晴らしい親子の連携を

息を切らしながら棒立ちで僕は見ていた


ワンコそばに近いテンポでスムーズに馬券を購入


ハイハイ

ハイハイ

と掛け声が聞こえた



ような気がした。




購入した後は来た道をまた戻り


仲間の思いと共に

引き換え場である
テントに駆け込んだ。












|第6章 こんなはずではなかったのに



スタッフ「はい、こちらになります」





渡されたのは枠番が書かれた紙



そう。僕たちは仲間を犠牲にしながらも



ミッションを遂行し成功を収めたのだ。









痛風さん「おーーい!!」




そこには片足を引きずりながらも手を振る友人Aさんの姿があった


痛風さん「無事GETできて良かったなーーガハハ」



感動的な再会を果たした



抽選システムにクレームをつけている

おじさんの横で。





抽選券の説明を受けると内容を把握。


今回酸欠になりながらも手にした抽選券というものは

写真にもあるように


メインレース根岸Sの勝ち馬の枠番と

手持ちの抽選券の枠番が一致したら

プレゼント獲得となる

つまり根岸Sの終了後に抽選結果が分かるというものだ





僕が引いたのは

7枠オレンジの抽選券

(再掲)




「えーっと。7枠オレンジ枠は……」










このキャンペーンおーしまいっ☆




しのぶさんもビックリ

7枠は穴党の僕すら狙わないヨシオとサングラス




競馬に絶対はない




その言葉を信じ

脳内でヨシオorサングラスが勝つシュミレーションをしたが

勝つシュミレーションが全く思い浮かばなかった




あれだけ走ったのはなんだったのか…






ちなみにこの二頭が何着だったかというと




これ以上、この事に関して何も言うことはない。














|第7章 未知なる挑戦


僕「すげーーーーー」



席は6階のスタンド席


眺めが良くて

競馬も観戦しやすかった



だがその反面高所恐怖症の僕は

生きた心地がしなかった

朝から寿命を縮めっぱなしだ


この高さにはメインレースあたりになっても慣れなかった





かれこれ4〜5年競馬をやっているが


1会場全12Rの馬券を買ったのは初めてだった。

これは未知なる挑戦である。


朝の10時から17時前まで馬券を買う


だが指定席というものは高さ以外は快適なもので


手元にモニターも付いているし

コンセントもあるので

スマートフォンの充電もできる

飲み物スタンドもあれば

馬券購入紙を差し込んでおく入れ物もある。

馬券機までは徒歩10秒


とにかく快適であった。




快適さ故 集中して馬券を買うことができる

そして移動による疲労もないので

かなりオススメだ

しかも1席1000円と格安




昼休みには少し時間があったので



僕もUMACAを作ってしまった


しかも東京競馬場限定
ディープインパクトデザイン





昼休みを終え中盤になってもこれと言った的中がない




その隣で友人はほぼ毎レース当てる


僕は穴党なので的中率が低い。

それに反して友人はじっくり的中回数を増やして収支を確保

じっくりことことコーンポタージュ戦法がハマっていた














|第8章 逆転劇




的中もなく東京9Rを迎えた。

そろそろ取り返したいと思いつつも

焦りは禁物だと自分に言い聞かせた。




そんな僕の本命は10番人気 ショウナンハレルヤ

近走はクソ騎乗などで

不完全燃焼の競馬が続いていて

人気だけが落ちている妙味MAX状態


的中出来ずにいたので
保守的な馬券



スタートするとすんなり先行


コーナーでは抜群の手応えを見せ


後続を寄せ付けず1着でゴール






「チョレイイイイ」






ワイドダブル的中
しかもそれぞれ200円ずつ持っていた

この特大ホームランにより

一気にプラスとなった



単勝は99.4倍


ここまで単勝を買ってきたのに

保守的になってしまったために

買い損ねてしまった。


これに関しては猛省している。


1000円が10万円になるところだったのに…


精神力が足りていなかった。
穴党失格だと自分に言い聞かせた。

失敗から学ぼう。













|最終章 特別な場所

メインレースは外したが

京都の最終レースでは

8番人気を推奨し的中した


丸1日やってトントンの結果

やはり特大ホームランが大きかった



1日を終えての感想は

・また指定席で競馬をしたい。

・朝から競馬場に行くと普段知ることのない楽しいキャンペーンに参加できる

・穴党としてのメンタルを鍛え直す

・楽しかった


こんなところか。



とにかく楽しかった。

これに尽きる。


友人と友人のお父さんには

指定席という貴重な経験をさせて頂いて感謝


そして友人Aさん
さまざまなドラマを生み出してくれた為
とても楽しむことができ感謝



東京競馬場の夕焼けというのは

何回見ても綺麗で

「また来よう」と毎度思わせてもらえる。


人生歩んでいると様々なことがあり

挫けそうになることもあるが

ここにきたら

いつも自分を見つめ直せる。



そんな場所が競馬場であり

競馬場に足を運ぶことは

僕にとって不可欠な場所である。



そんな場所に1人ではなく

仲間と出向くことができる事は

とても幸せなことだと思った。





これだから競馬はやめられない。





改めて幸せを噛みしめながら


僕は東京競馬場を後にした。











|あとがき

いかがでしたか。

たまにはストーリー仕立てで書いていきたいという思いもあり

今回書かせていただきました。

最後まで見ていただいてありがとうございます。

今週末もよろしくお願いします。