メガちゃんのお馬生活

〜人気の盲点を狙い撃つ〜

スプリンターズS〜恩返し〜


朝ドラを見るのは僕の日課である。

昨日2019年春シリーズの「なつぞら」が最終回を迎えた。


なつぞら広瀬すず演じる主人公なつが幼少期の頃から始まる


終戦を迎え、戦死した父の戦友に連れられ北海道に引き取られる。


そこで酪農を学んで育ち、自らの夢であったアニメーターの仕事に就く人生を送るおはなし。



誠に勝手ながら印象深く残っているシーンのうちの1つを紹介させて頂きたい。


それは、北海道に来て幼少期から共に過ごした友人 天陽の死とその後についてである。

天陽とは幼少期からの付き合いであった。


人生の分岐路に立たされた時も、お互いが相談し合うような場面が演出されていた為、初期の頃はこの2人が結婚すると予想した視聴者も少なくないだろう。
(結婚はしないんだけれども。)




そんなある日、天陽は病に侵され、自分の命同然の開墾した畑で死を迎える。



死の表現すらも清く美しく。
(吉沢亮の演技力 表現力には脱帽である。)



入院をしていたが自らの命の終わりを感じたのか、病院を抜け出し自宅に戻る。
家族と最後のひと時を過ごした後、創作途中であった作品を一晩で完成をさせた。
命絶える寸前で完成させた魂の一作である。




なつは娘の優とともに、天陽の死を受け、現実を受け止められずにいたが、別れの決心をし天陽の家に向かう。
そこでその遺作と対面した際に娘の優が「本物の馬を見た」と言う。

そんな天陽の全てが込められた絵を前に
なつは心の中で天陽に別れを告げた。





別れを告げた後、昔から通っている馴染みの地元和菓子店 雪月 に向かう。

ここでなつに見せたいものがあると雪月の店主。



そこで見せられたのは


天陽にデザイン依頼をしていた雪月の包装紙であった。




その包装紙にひとりの女の子が描かれていた。





僕はこの包装紙のデザインを見たときに鳥肌が立った。





店主が天陽に「この女の子は、なっちゃんかい?」と問う。


問いかけに対して頷く天陽。

なっちゃんが挫けそうにしていたら雪月のお菓子をこの包装紙に包んで送ってください。

雪月のお菓子が沢山の人を喜ばせるように。
今のなっちゃんも沢山の人を(アニメーターとして)喜ばせなくてはならないでしょう。

きっとそれを感じてくれますよ。」



店主は天陽とこんな会話をしたんだと なつに伝える。



なつと天陽は別々の相手と結婚をし、
北海道と東京という離れた地で暮らしていたが



人生の要所でお互いが支え合って生きてきた。


天陽にとって、なつがいかに大切な人であったか。


天陽の心に なつの存在が残っていたことが証明された瞬間だった。




僕はこのシーンにとても感動した。
感動をしたってもんじゃない。
久々にくらってしまったのである。


他にも名シーンはいくつかあるのだが、これには参ってしまった。
残念ながら周りで朝ドラを視聴している人は少ない。
是非とも朝ドラを見てみてほしい。



なつぞら同様、
感動とドラマが生まれる秋のG1戦がスタートする。


秋G1 初戦


広瀬すずの大ファンだという1人の男に注目だ。







菱田裕二である。




このブログの読者ならこの騎手について知っているだろつ。

知らない人は参考までに下記のブログを読んでみてください
高松宮記念❹〜点ではなく線でみる〜 - メガちゃんのお馬生活


簡単に言うと、
厩舎の追い切りに寝坊をし、常習的だったことからスプリンターズSの鞍上を降ろされてしまったというもの。

菱田と検索すると、菱田 寝坊 と出るくらい有名な話である。

あれから1年
26歳となった菱田Jは「遊んでいる暇があったら努力をしなくてはならない。」とインタビューで答えていた。

そんな姿勢も見られてか、角田調教師も1年越しの許し。
前走北九州記念で鞍上は菱田に戻り今回のスプリンターズSも、菱田Jが鞍上を務めることとなった。



菱田Jは小学生の頃に騎手になるという夢を持った。
元々はサッカーをやっていたが、競馬場に行った際に騎手になることを決断したという。噂によるとかなりの腕前。



しかし、両親は大反対。
反対されている裏では騎手になる為の身体作りなどを自己管理で進めながら説得を続けた。
(本当は真面目な人なんじゃないか菱田Jは)

そんな両親の反対を説得するひとつきっかけとなった馬がディープインパクト
ディープの活躍が説得の後押しとなり騎手になることが出来たそうだ。


今回のスプリンターズS
そのディープインパクトの子
アレスバローズに騎乗する。

「今回はさすがにメンバーは強くて当然です。ただ、アレスバローズも勝てるだけの十分な力を持っています」と、意気込んでいる。


昨年までの競馬への向き合い方が変わり、調教を積極的につけていったり、自らを鍛えるためにジムにまで通ってトレーニングメニューもこなすようになった。

目立ちはしないものの、昨年1年で27勝、今年は途中にしてすでに25勝。昨年とは全く違うペースで勝ち星を挙げている。
こういった努力をし続ける姿勢が今年の300勝達成にも繋がったのではないか?


これまでの話から分かる通り、昨年までの菱田裕二とはひと味違う。
騎手的にも人間的にも成長を遂げた彼が自身の重賞初勝利を飾った思い入れの相棒のもとに帰還し大舞台へ挑戦をする。





今回のスプリンターズSの推奨馬は

👓アレスバローズ

とする。


👓アレスバローズは、昨年のスプリンターズSは大敗も寝坊事件での主戦乗り替わり+道悪となってしまったところが原因。

この馬は高速馬場であればあるほど結果が出せる馬である。今週の中山競馬場は傘マークは付いているものの、馬場が変わるほどではなく短時間の少量の降水であることから影響はない。

何より昨年と違うのは菱田裕二だけではなく、中山競馬場の馬場だ。
今開催では頭からレコードタイムが出るような馬場であり、横山典Jも時計は早いけどそこまでペースを早めた訳ではありませんとインタビューに答えていたように、普通に走っているだけでもいつもより良いタイムが出るような馬場でこれは👓アレスバローズ向きの高速馬場といえる。


次に近走であるが、前走は北九州記念
時計が多少かかる馬場で苦手な場ではあったが、先行有利の小倉コースで、6着に敗れるも、

スタート後躓き

後方からロングスパート大外ぶんまわし

トップハンデながらも上がり最速



6着としか残らないが、これだけ濃いレースをしている。
今回ハンデは無くなるし、出遅れさえなければ勝負になるだろう。



展開に関しても
モズスーパーフレアマルターズアポジー、控える意向のラブカンプーなどレースを引っ張る馬は割と多い。

ペースはミドル〜ハイペース
モズスーパーフレアオーシャンSのようなペースで逃げたらついていく先行勢は中山の最後の坂で餌食になってしまうリスクが高まる。
また枠順も内伸び馬場で最内を引くことができた。
隣にはダノンスマッシュ
間違いなくマークすべき相手であり、この馬をマークして馬群を抜け出しあとは末脚勝負。


中山競馬場外回りはコーナーを曲がると横に列が広がりやすく、内側もバラけやすく抜け出しやすい。
土曜中山もイン伸びが見られており馬場も味方する。

前が壁になったら仕方がない。
しかし菱田Jは重賞2勝のうち2回とも内枠での成績。
捌いてこれないなんてことはない。

そしてアレスバローズは菱田が乗ると良績が出る馬。
3-1-2-5と複勝率は50%以上
オーナーも寝坊事件があったときに許して菱田くんを乗せてくれと角田調教師に頼んだくらいなので、相性抜群。


若手のジョッキーは萎縮して置きにいったり保守的な騎乗で結果を残せずいるが、
この菱田Jはレジェンド武豊に肘打ち出来るくらいの精神力はあり、お手馬アレスバローズとの関係性を踏まえるとむしろ攻めの姿勢を崩さずに乗るはずだ。

失態があったにも関わらず、そんな失態を許してくれ
再度チャンスを与えたくれた陣営にも恩返しをする。



菱田裕二
アレスバローズとともに
期待に応えてくれ。





あえて印をつけるなら

◎アレスバローズ
○モズスーパーフレア
▲タワーオブロンドン

○モズスーパーフレアは中山での戦績と今の馬場は向く。
何としてでも逃げるのが松若Jのミッション。
32.3秒の前半ラップを踏みながら逃げ切るスピード狂をエスコート出来れば十分に頭まで来ることができる。
▲タワーオブロンドンは使い減りが気になるも実績は間違いなく上位。
その他にも3連複のヒモを見てほしいが押さえるべき馬は沢山いる。


買い目
👓アレスバローズ 単勝

3連複フォーメーション


買い目追加があったら、14時頃追加します。